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評論の紹介の最近のブログ記事

暑い夏

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第21回目

梅雨もあけてしまったようですね。いきなり暑い夏がきてしまいました。
お久しぶりです、なにわのこにたんです。皆さんお元気ですか?
今日は、久々に、今の世界経済のお話です。

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吉田繁治
ビジネス知識源プレミアム
435号:中央銀行の国債買いへの、市場の認識変更
(2009年6月10日号:金融問題)
437号:需要量と供給量で決まる株価と不動産価格
(2009年6月24日号:資産価格と商品経済)
438号:米国債の入札問題への疑念と金融危機
(2009年7月1日号:米国の資金不足)
439号:エセー:ボストン・NY紀行
(2009年7月8日号:リアルタイムの米国事情)


質問ですよ!!!
いきますよ。

『いったい、国(家)の信用とは何んだとおもいます?』

いきなり、答えられない難しい質問をするなって。
34℃もあって暑いのに、考えられるかって。

国民性?
首相や大統領の実力と実績?
首相の人気?
核保有数?

もっと簡単です。単純なんですよね。

(1)GDPが伸びること。(国の経済が発展していくこと)
(2)税金の徴収能力が高いこと。(政府の財政が健全であること)
(3)カントリーリスクが少ないこと。(政府の方針転換が不安定。例えば、ロシアや中国)

考えたら当たり前かもしれません。

以上から、国の信用により、国債の発行という借金を他の国が
購入して、より高い金利の国債を買おうとします。
国の信用が落ちてくると大変です。金利を上げないと
他の国や自国民(銀行ですが)ですら購入しません。

米国債の10年物は一時、利回りが2%台から4%台へと急騰しました。
金融不安で、米国債を大量に売って価格が下がったので、利息は
同じですが、表面の利回りが高くなってしまいます。

日本の国債は、1%台ですから、他の国は絶対に買いません。買っているのは
銀行が主体です。もっとも一部の個人も買っていますが、かなりの小額です。

国債を購入するときには、入札という制度をとります。

先日、欧州のラトビア政府が発行した国債に対し、入札(買い)
がゼロでした。これは、対外負債が多く、実質GDPが昨年比で10%減ったからです。
国家財政の破産を意味します。国家の信用が失墜したのですよね。
IMFは緊急に1600億円を貸し付けて助けています。
この余波で隣国の大国ポーランドも危機です。

ところで、米国はどうでしょうか?
最悪の金融不安はとりあえず遠のいたとか。
予断や許せませんが。

政府の信用である、米国の国債の売れ行きは
どうなんでしょうか?

米国の6月国債は売れすぎたように報道されていますが、
実際は、間接入札という形で、FRBが購入したのではないか
と考えられています。当然政府は事実を伏せています。

もし、これが本当だったら、ストレステストの次に、国債入札も
大きな偽装となります。米国はすでに末期症状かもしれません。
7月の国債入札も注意が必要です。FRBの資産が増えなくても
簿外操作をしている可能性もあるとのこと。

劇場で、オバマさんとバーナキンさんとガイトナーさんの
人形劇を見ているような気持ちですね。みんな、異口同音、

better-than-expected と Yes we can!!!

と劇の最後にお決まりの文言を言って、拍手喝采で幕が閉じます。


吉田さんの評論の中身:

6月の国債入札は、間接入札というルールが適用されています。
(誰が買ったか、わからないようにしてしまいました。)
(1)米財務省が6月1日から変更したのは、国内のプライマリー・ディ
ーラー(公認ディーラー:大手銀行)が、他からの買い要請を受けて
「一時保有」し、間接的に買ったものも、プライマリー・ディーラー
自身の直接の買いとし公表したことである。変更の理由を、財務省は
説明していない。
 
(2)6月の間接入札は、過去に比べ異常に多く、2年ものに対し68%が、
5年ものでは62%がこの「間接入札」だった。

(3)FRBによる直接購入額を公表するのがまずいのか? 「民間から
の入札が不十分なため、FRBが直接に買うなら、米国債は売り」と、3
月来の金融市場が認識し始めたからです。これが「認識の変更」でし
ょう。FRBの直接購入がばれると、まず海外勢から米国債が売られ、
国内金融機関からも売りが起こり、価格が下がれば、金利が上昇し、
米ドル(世界の通貨に対する実効レート)も下落します。

6月は、以下のような、ねじ曲がった論理が登場しています。
「世銀が発表したよう09年の世界の景気は弱い(世界のGDPのマイナス
2.9%)→インフレ懸念は後退した→米国政府・FRBは、一層の低金利
策を続ける→長期金利は上がらない→低い金利の$国債でも、買いで
ある。」
 
米国銀行のストレステスト
09年3月以降の米国金融では、1.時価会計の停止や、2.米系金融機関の
粉飾の容認、3.投資子会社(SIV)との連結決算の停止を含め、「なん
でもあり」になっています。

論理構造は、[直近に出た世銀予測では、世界と米国経済の回復が、
3月以降の株式市場の想定より遅れる]→[FRBは金融の量的緩和を続
ける]→[市場は金利低下を予想し、米国債の買いが増える]→[4%
台に上がっていた米国の長期金利は下がる]、というものです。

この逆は、6月初旬までの[米国経済は底打ちした]→[FRBは金融の
量的緩和を停止する]→[市場は金利の上昇を予想し、国債は売りが
増える]→[3%台の米国の長期金利は、上がる]です。

FRBが国債を買い増しすることが、対外的な米ドルの価値への信用を下
げるということと認識されたからです。

ところで、世界の中央銀行は、紙幣等の増刷を行った結果、いくら位
金融資産が膨張しているのでしょうか?

    各国中央銀行の
    総資産(5月) 昨年比
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
米FRB   197兆円   2.30倍
ユーロ    241兆円   1.26倍
英国     32兆円   2.20倍
日本    118兆円   1.08倍
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
合計    588兆円   1.5倍(200兆円増)

日本はたいしたことはありませんが、米FRBや英国は2倍強となってます。
驚くべき数字ですが、金融危機で投入した70兆円などを考えると
当たり前の金額かもしれませんね。

金融危機を、英米国政府、中央銀行が内部に
金融危機を封じ込めているわけです。金融危機は
今、パンドラの箱に閉じ込められています。
決して、幸運にめぐまれて去ったわけではありません。
いつしか、このパンドラの箱はあけられることになるでしょう。

暑い金融の夏はこれからまた始まります。

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ブロッグは日記と同じで、定期的に書くことが
大事ですね。習慣が大切なのを痛感しました。
メタポチに加え、最近家のテレビにチーという猫を
飼い始めました。朝6時40分から鳴き始めますが
たった5分だけの登場です。チーズスイートホーム
というタイトルですが、他愛のないはなしでも
猫から見た家の中の様子なので、視点が変わっていて
おもしろいですよ。とんでもないこともしでかしますが。
なにわのこにたん
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

絵とか写真のないブロッグもシンプルですね。
ただの手抜きかな?

 

トルコ

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トルコ
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第18回目

オバマ大統領のチェンジという言葉がふさわしいくらい、毎日色々な経済・政治・社会のニューズが目に入り、激動の世界に入っていたなって痛感する今日この頃です。みなさんお元気ですか。なにわのこにたんです。今日はトルコの話しですよ。なんで今、トルコなのか。じっくり読んで見てね。

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吉田繁治/ビジネス知識源メルマガ
遥かな国トルコ(1)(2)(3):経済と文化のコンチェルト
http://www.cool-knowledge.com/#chishikigen

松藤民輔/講談社
『超・投資勉強法』
ISBN978-4-215216-7

カッパドキア経済評論等で有名な吉田繁治の
メルマガでなぜかトルコの話が
送られてきました。

何故、今、トルコなのでしょう?

トルコの人はとても親日的。
何故って?

それは、トルコの教科書に書いてあって、
日本の教科書には書かれていないことから
始まります。

トルコの教科書には、オスマン帝国のフリゲート艦(エルトゥール
ル号)が、和歌山県の南端、串本町の沖で難破したことが、書いて、
あります。1890年(明治23年)に台風に遭(あ)って難破し、日本
へのトルコ使節団587人が、暗い海に沈み、死にました。
陸に流れ着いた生存者はわずか69人でした。真夜中に灯台までの断
崖をよじ登った。灯台守からの知らせを受けた大島村(現串本町)の
村民は、救助に当たりました。海が荒れ、何日も漁に出ることができ
ず、食べるのに事欠いていた村民は、乏しい衣類、卵、さつまいも、
そして非常用の蓄えであるニワトリも出して炊き出しをし、遭難した
トルコ人を助けました。
明治の政府はこれを知り、援助して、翌1891年10月5日には、海軍の
船で、イスタンブールに生存者を送りとどけるため、出港しました。
このトルコ使節団の遭難と、村の人たちの献身と犠牲は、トルコで大
きく報じられ、遠い日本を、好きになるきっかけになりました。小学
校の歴史の教科書には、書かれてありトルコ人なら、子供
でも全員、このことを知っています。

かつて日本の村落共同体には「もやい(分け与える:人を助ける)思
想」があった。人は、自己を犠牲にするとき、美しい。そういえば、
愛も、自分より、相手のことを優先して考えることでしょう。
今の日本は、村を封建の思想として、村八分(村の掟に反したものを追放する)は
教えますが、美しい「もやい(連帯の思想)」は教えない。
今の日本には、歴史を封殺している部分がありそうですね。
江戸時代は立派なリサイクル文化だったてことも最近ですよね。

そして、その100年以上も後の、イラン・イラク戦争の時のこと。

1985年、イラン・イラク戦争のとき、イラクのフセイン大統領は、
イラン上空を飛ぶ飛行機の、無差別爆撃を宣言。イランには、
日本人のビジネスマンと家族が残されていました。人々は
日本大使館に集まり、パニックになっていました。

日本政府は、自衛隊の派遣はできず、日本航空も、危険があるとし
て救助のために民間機を使うことに反対があり、日本は、対応
が遅れました。

困ったイラン大使館の野村大使は、トルコのビルレル大使(イラン
駐在)に頼みました。『わかりました。ただちに本国に求め、救援機
を派遣させます。トルコ人は、エルトゥールル号の遭難のとき、貴国
の大島村の人たちから受けた恩義を、知っています。ご恩返しを、さ
せていただきます。』

イラン空港に集まっていた日本人215名は、派遣されたトルコ航空機
に乗って、トルコ経由で、日本に帰国しました。救援は、フセインに
よる、イランの爆撃開始1時間半前でした。トルコ人は、だれでも、今
も、エルトゥールル号遭難のとき受けた恩義を、忘れてはいません。

すごくいい話ですよね。こにたんは感激してしまいました。

歴史的な観点にたつと、結構、トルコと日本て似てますよね。

13世紀に移住してきた遊牧民オスマン族が、イスタンブー
ルを首都に、15世紀には、地中海をまたぐ、かつてのローマ帝国のよ
うに広大なオスマントルコ(1299~1922年)を建国します。
(中略)

オスマン・トルコは、第一次世界大戦(1914~)で、英国・フランス
の連合国に敗れ、占領される。1923年には、国父とされるムスタファ
・ケマル(1881-1938)が立ち、11世紀から8世紀も続いたスルタン制
(神に由来する王政)廃して、イスラム国では初めて、世俗的な憲法
をもつトルコ共和国になる。

日本の第二次世界大戦後の、占領で天皇親政を廃した敗戦に似ていま
す。トルコ人が日本人に抱く親近感は、近世の歴史の類似からも来ている
ようです。

おもしろいでしょ。

ところで、経済のお話。

トルコでは、1970年代から2000年代初頭まで、巨額の財政赤字
(公共事業費と不正)をまかなうため、政府がに)ペーパー・マネーを
大量に刷ったことから、物価が10万倍にもなったハイパーインフレを
起こしています。

日本人の意識からは、遠いトルコですが、政府が、GDP(≒産出さ
れる商品量)に対し、ペーパーマネー(≒国債)を刷り過ぎれば、高
いインフレ率になって通貨価値が下がります。

【今後数年は、スタグフレーション】
世界の同時金融危機の後は、スタグフレーションを含むデフレ(数年
間)でしょう。スタグフレーションは、企業利益が下がり、賃金も下
がって、物価も上がらない数年間です。その間、長期金利は、政府の
利下げにかかわらず上がる。

【その後は、インフレになる】
各国政府は、金融・経済対策のため国債を増発し、買い手が少ないの
で、結局は中央銀行に買わせます。中央銀行はペーパーマネーを刷っ
て政府に与え、それを政府が使う。

それが数年続けば、先進国でもトルコのような通貨価値の下落が認識
され、あとは、物価が上がるインフレとなりそうです。

繁栄の後、古代バベルの塔は崩れ去りました。
現代を見れば、前回の大恐慌時のエンパイアステートビル、
東京都庁や六本木ヒルズ。ドバイの1Kmの高さの塔。
現代版バブルの塔でしょうか?
すべて、繁栄の象徴は、頂点でもろくも崩れ去っています。
人類は何回も同じ事を繰り返すのですね。昔から。

歴史の中の寓話は、現代にも行き続けます。繁栄の途上に
いたときには、ただの寓話と思えたことが、苦境の時には
真実味を帯びてきます。

ドルという紙幣の大洪水に耐え得るのは世界共通通貨(金)であり
現代版のノアの箱舟なのかもしれないと思うこにたんです。

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窓ここまで読んでいただいた方には、感謝します。
タミスケは、風邪をひいてお休みです。
これから、お花が一杯咲く季節となります。
楽しみですね。
なにわのこにたん


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第16.2回目

皆様、お元気ですか。なにわのこにたんです。もう、1月もあと2週間。早いですよね。
年末から、イスラエルとガザの戦闘。2009年を占うような事件ですね。
ところで、映画はお好きですか?ほら、ジェームズボンドが活躍するスパイ映画。『ゴールドフインガー』ですよ。もちろん娯楽作品ですが、あれが、もし、真実だったら!!!
今日は、きらきら光る『金』のお話です。
(おカネと読まないで、今回はキンと読んでくださいね)

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小判吉田繁治/まぐまぐ!プレミアム
ビジネス知識源セレクション
『ゴールドと通貨の本質』
http://www.cool-knowledge.com/

吉田繁治さんは、経営と情報システムのコンサルタント。
でも、大学の専攻は、なんとフランス哲学。
無料のメルマガもあるので、登録してみるといいよ。
数値に基づいて、経済等の説明は興味深い。
難点は、量が多くて読破するのに時間がかかる点ですが、
まるで、大人版の『NHK子供ニュース』解説ですね。

http://www.cool-knowledge.com/

それでは、世界金物語の始まりじゃ。

金はどのように使われているか知っておるかい?
(1)商品としての宝飾や工業品で消費
(2)世界共通の通貨機能

当たり前のことだよね。
この(2)が曲者なのじゃ。

歴史が始まって以来、生産量は15.5万トン(時価465兆円)
50メータープール3個分しかない貴金属の王様。

物々交換から始まった取引も、金や銀を使うようになった。
そのうち、人類は、印刷で刷るペーパーマネーを使い出したのじゃ。
今でも世界中で通用するのは、ドルと金しかない。
ドルもそろそろ、あやしそうじゃの。AMEROの誕生かな。
なぜ、ドル紙幣が世界の中心のお金*となったのか知っておるかい?

これには、長~いお話がある。寝ないようにな。最後まで読んでいると
儲かるかもしれないぞ!!!

*基軸通貨(キー・カレンシー)

もともと、各国では、政府が刷った紙幣は金と交換できたのじゃ。

1914年、第一次世界大戦とともに米国はFRB*を設立した。
これは、戦費調達のたみの赤字国債の発行するためで、
金と交換できないペーパーマネーを発行する機関だったようじゃ。
戦争には、金がかかる。大きな、公共投資のようなものじゃ。
失業者も国が雇って軍人に採用するし、兵器も売れてしまう。
占領すれば、その国の資源も得ることが可能となる。
恐ろしい話しじゃが、2003年のイラク戦争もその延長線上だと
考えるとうなづけるな。

*FRBの株主は、金融マフィアである、ロスチャルド、ロックフェラー
モルガン・スタンレーとなっている。欧州の中央銀行は、
もちろん、ロスチャイルドが握っている。

1922年米ドル・英ポンドは金為替本位制を採用した。
米ドルと金との交換レートは2:1としたので、遠慮なく
ドルを増刷できるようになった。結局、バブルが発生して、
株価や不動産が高騰し、1929年に大恐慌が起きてしまった。
今回とよく似た話じゃろ。

しかし、経済力の弱った英国は1931年ポンド金兌換性停止
してしまった。

なんと、1933年ルーズベルト大統領は、金為替本位制を
破棄して、国民から金を強制的に買い上げた。
ニューディール政策では貨幣を増発して、経済復興を行ったのじゃ。

第二次世界大戦を経て、1944年ニューハンプシャー州の
ブレトンウッズでの国際協定では、米ドルのみを金と
交換できる通貨と決めたのだ。この時からドルは基軸通貨
(キー・カレンシー)制が敷かれるようになった。
すなわち、米国のみが、基軸通貨発行の特権を享受できる
ようになったわけじゃ。1949年には、米国は11万トンの
金を保有しておった。金1トロイオンス*は35ドルと固定
するように決めたのじゃよ。
でも、どこにもいるよな、反対する人は。
あのイングランド銀行の理事であった有名なケインズと
フランスのドゴール将軍(元大統領)であった。米国に
強大な経済特権を与えすぎると反対したのだ。なぜ、米国が
これほどまでに政治と経済、軍事まで強くなったのかは
これで少し分かったじゃろ。

*金の重さを測る伝統的な単位
フランス中世の商都だったトロイ町に由来する。
30.1035グラム。一円玉の31枚分。
60年たって、1トロイオンスが35ドルから、
800-1000ドルとなっている。

事件はまだまだ続く。

1971年8月15日に、あっと驚くことが・・・。
ニクソン大統領が金・ドル交換停止を発動してしまった。
なんの前触れもなく、たった一日で、世界は変わってしまった。
いわゆる、覚えているじゃろ、ニクソンショックじゃよ。
なにが、ショックだかわかるかい?米国政府の信用で、
金を持っている量にかかわらず、ドルをいくらでも
印刷することができるようになったのじゃ。これが、不幸の
始まりじゃ。なに、その頃、まだ、生まれてなかったって。

今年の8月15日あたりは、恐ろしいことが起こるかもしれないな。
世界大恐慌は、10月に起きた。大暴落が起きるのは10月じゃそうな。
ブラックマンデーも10月じゃった。

次に、米国は、1974年ニューヨークに金の先物取引所(COMEX)を
作った。なにが、狙いなのじゃろうな?

1980年に中東危機が起きたときには、金は暴騰し、850ドルまで
値を飛ばした。ここで、米国FRBや世界の中央銀行は、ドルの信用を
保つために、金の現物を売って、金の価格を下げたのじゃ。
もっとすごいことに、カナダのバリック・ゴールド社*は
COMEXで金の先物を売りまくっていた。これは、中央銀行が
現物の金をバリック社にかしたことや、1999年にできた金の
現物をベースにした金リースもはじめたことによる。バリック・ゴールド社は、
金のリースで手数料を支払い、現物の金をもっているという保証で
先物を売りまくった。世界の中央銀行の意志で行ったのじゃ。
当然、金の価格は下がりぱなしで、1980年以降20年間は、
250ドルという価格まで落ちて、上昇することは無かった。
米国は、ダメ押しにIMFの加盟国に対して、中央銀行の金準備(保有)を
増やさないよう(買わないように)要請したようじゃ。

*現在顧問団に、パパブッシュ(元大統領)、ベーカー元中日大使、
コーエン元国防長官が参加している。

金の価値に依存するのはばかげたことだといったのは、ケインズじゃな。
これが、悪いように世界の政治は利用したようじゃ。
(反ゴールド・キャンペーン)

米国のFRBを見学すると映画を見せてくれるそうじゃ。
FRBの係員が金の延べ棒を靴で踏んで
溝に捨ててしまう。こういう芝居を真剣に見せ、
金に価値はなく、ドルに価値があると宣伝しまくった。
さすが、ハリウッドを持つ国じゃな。
情報を操作するのは、CIAと同様、得意なようじゃ。

金リースの制限をワシントン合意で行ってから、
2000年以降、金は3-4倍にも値上がりしたのじゃ。
一時、1000ドルにも達してしまった。
これは、ペーパーマネーであるドルの価値が
3から4分の1に落ちたことと同じなのじゃ。
金の価格が上がったのではない。ドルの信用が
落ちたからじゃ。金(キン)は正直じゃの。

我輩は、キンである。(韓国の人ではありません。)
我輩のドル価格を中心に考えると、
2000年のときに原油を買った時から
2008年7月には、1.5倍しか上がっておらぬ。
0.5倍分がきっと正のバブル分じゃな。
原油が上がると同時に、我輩の価値が変わっておらぬのに
ドルでは暴騰してしまった。原油君も首をかしげておる。

逆に小麦は0.9とさがっておる。NYダウにいたっては
0.31と逆に下がっておる。ユーロでさえ0.5倍と下がっている。

我輩が上がったのではなく、世界のペーパーマネーが
あふれかえっているだけじゃな。

2007年には、世界の金融資産は1京8000兆円。
世界のGDP(6000兆円)の3倍じゃ。
だいぶ目減りしたようじゃが、6000兆円ほど、
減ったそうな。

米国は、債務額が2000兆円もある。
(債権ももちろんあるが)
今年から、政府が米国債を発行し、
日本や中国、極めつけは、
FRBがドルを70兆円ほど印刷
していくことになる。
景気浮揚策じゃ。
第二次世界大戦では360兆円の
復興資金が必要じゃったような。
大前研一先生が試算したところ、
世界大戦の3倍弱の800兆円は
必要ではないかとおっしゃって
いるそうじゃ。

2009年1月20日には、オバマ新大統領が就任するのじゃ。
大統領は米国の大統領であって、日本の首相ではない。
くれぐれも、何をするのか、見ておいたほうが
よさそうじゃな。

怖い話じゃの~。

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明かりここまで読んでくれた方には、感謝いたします。
少し長すぎましたか?この続きがおもしろいですよ。

メタポーチが指を見てくれって。ほら、ゴールドフィンガーだってさ。
みかんの食べすぎで、黄色くなっただけ。金色だよ。

インフルエンザがおおはやりです。お体をご自愛ください。なにわのこにたん

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

脱線

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第1回目
はじめまして。『なにわのこにたん』で~す。本を読んだり、本の紹介・評論のホームページを見たりするのが好きです。本好きだけど時間がない人にはお勧め。私、著者と関係なく、第三者として意見や解説をしていきます。時には、脱線することもあります。ブロッグを書くのは慣れませんが、頑張って継続していきいます。今回は、今後紹介するメールマガジンやホームページの簡単な紹介をしていきます。

注1)文中の★マークはお勧め度です。ひねくれてなければ、五つ星が最高。ホテルのグレードからきています。ところでミッシェランは、そう、最高三ツ星です。ただし、こにたんの評価ですので、絶対評価ではありません。ご注意を。

------------------<本の紹介>-----------------------------
1)ビジネス選書&サマリー(★★★★★):藤井事務所
ビジネス選書&サマリー

<一週間に一冊のビジネス本の要約を提供しています。毎金曜日にサマリー版がでています。詳細の要約は月500円程度で提供しています。残念ながら、本の著作者との取決めで転載はできませんでした。残念ですが、本のタイトルと藤井事務所の書評をつけていくことにします。

(2)「社長が読むべき今月の4冊」(★★★★☆)
今月の4冊
注目すべき本の要約を朗読で提供しています。(CDです)忙しい人には重宝がられて、もう3-4年以上続いているそうです。編集者は10-20冊/月読んで、読む価値がある本について、音声化しCDを送付しています。購読すると月3000円かかるので、ホームページでビジネスの良書タイトルを眺めるのも一策ですね。

(3)「日経ブッククラブ」(★★★☆☆)
日経ブッククラブ1
あまりに一般的ですが、日本経済新聞社の取り扱う書籍が配信されてきます。時たま、これだと思う本が見つかります。でも、日経ですよね。内容が硬~い。

-------------------<時事評論の紹介>---------------------

(4)SAFETY JAPAN メール(★★★★★)

SAFETY JAPAN
政治、経済、経営が好きな人向き。有名なコラムニストがその時点でのトピックスを解説しています。マスコミ情報と全く逆の意見を言うので、覗いてみる価値があります。考え方は千差万別です。日本の常識は、世界の非常識。良いか悪いかは別にして・・・。
◇[コラム]大前 研一氏
(ご存知、世界で五指に入るオピニョンリーダー。意外ですが、日本より世界での評価が高い。最初に英語で著作が出版して、1-2年後に日本語に翻訳されることもあります。)
◇[コラム]森永 卓郎氏
(年収300万円でおなじみの経済評論家。統計データを駆使して持論を展開します。日本政府が増税するための論理である日本破産説を見事に覆します。)
◇[コラム]小山 昇氏
(2000年にIBMとならんで、日本経営品質賞を受賞した株式会社武蔵野の社長。仕事の取り組み方がかわるかも。)

5)田中宇の国際ニュース解説(★★★★★)
田中宇の国際ニュース解説
この人の名前である『宇』が読める人は通ですね。『さかい』と読みます。漢和辞典にも読み方が書いていなくて、『う』なっていました。意味不明です。大阪府の出身かそれとも、引越し屋さんでしょうか。これまたわかる人は、相当の関西通です。
本論ですが、さまざまな新聞・雑誌等の記事を基にニュースを解説しています。もともと、ホリエモンが推奨していたメルマガです。私が購読して感じたことは、新聞の社説に比較して、第三者的でデータ分析が鋭く、そこから導き出される結論にはうならせられるものがあります。

ビルの爆破例えば、地球温暖化は事実ですが、この裏に原子力発電設備を米国が他国に売りつけて、産業の再活性化を狙っているようです。二酸化炭素排出権の販売などまるでISOが世界を席巻しているように商売上手としかいいようがありません。(真実はわかりません)米国の貿易センタービル(9.11)も、鉄骨が熱で溶けビルが崩れたのではなく、(飛行機の燃料では、鉄は溶融しません。なぜ、高温のコークスが使われるかを考えると簡単です。)古いビルの解体で有名な支柱の爆破のような崩れ方であり、なんらかの陰謀が感じられます。国際ニュースを読んで、名探偵コナンになろう。というふうに、解説が長いのがたまに傷ですが、日本語版では、音声で聞くことができます。韓国語・中国語にも翻訳されています。時間のある方は、ホームページにアクセスしてみてください。きっと見ている世界が180度変わりますよ。

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ここまで読んでくれた方には、まず感謝します。やっぱりずっと、座り読みですよね。第1号ということで、張り切って各サイトの一言コメント・一口情報をお送りしました。え?面白くなかった?本当は、第2号の方が面白い記事が待ってるんですよ。最初から飛ばすより、徐々に加速していきます。(なにわのこにたん

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